特派員コラム⑧
いろんな角度で住宅を考える
住宅の設計をする方の中には、「どうやって設計をしたら良いかわからない、失敗はしたくないが何から手を付けたら良いかわからない、、、」と途方に暮れている方も多いのではないでしょうか。設計の専門用語を学びながら「家相」や「風水」などを取り入れたいなど、課題は山積みのことでしょう。
誰しも、人生の一大事を迎えた時、合理的な考えや科学的思考だけでは結論が出せないものです。結婚、出産、新築、引越し、受験、就職、、、思い起こせば様々な人生の岐路で、何か目に見えないエネルギーに頼って、背中を押してもらっているように思えます。
例えば一度は耳にしたことがあるであろう“鬼門”という言葉。北東の表鬼門と南西の裏鬼門を併せて指す言葉で、北東の表鬼門は一年を通しても採光と通風が悪く、南西の裏鬼門は、西日が強くて食べ物や水が腐敗しやすい場所であったことが言葉の所以だとされています。
こうした場所であることから、“鬼”という恐怖の対象が“門”から入ってくるという、いわば“負のエネルギー”を持った言葉を用いることで、自然と鬼門の場所を避けていたのだと言われています。
これは、昔の人の知恵であり、古来日本人にとって、建築がどれほど重要なイベントであったかを物語るエピソードです。勿論、現在ではインフラ整備と設備技術で、全て解決できうる事ですが、鬼門という言葉のパワーは健在です。
このように、“目に見えないパワー”にも合理的な根拠があり、馬鹿にならないものです。どうしても迷ってしまうときには、このパワーを頼ってみるのも案外ありかもしれませんよ。
それはそうと、設計士やインテリアコーディネーターと打ち合わせの際は、合理的なことだけではなく、家相や風水の事なども、相談して大丈夫ですよ。
若い設計士の方でも、皆さん詳しいんです!
カナスム特派員