特派員コラム⑭
まじめな高齢化の話し…
日本は「どの国も経験したこのとのない高齢社会」を迎えています。
今回は、家づくりを考えるにあたり、高齢社会に身を置く私たちが考えるべきことについてお話したいと思います。
日本では、だれもが気軽に医療を受けられるようにするため「国民皆保険制度」や、高齢者が住み慣れた場所で安心して暮らせるよう、医療や介護、生活支援を一体的に提供する「地域包括ケアシステム」といった仕組みの整備が着々と進んでいます。
巷にはさまざまな介護施設がありますが、“できれば最後まで住み慣れた自宅で暮らししたい”という声も少なくありません。
家づくりを考えるあなたが今、40歳だとしましょう。40年後を想像してみてください。
あなたは80歳。子供が独立の時期を迎え、夫婦2人暮らしになっているかもしれません。体力も、記憶力も若い頃とは比べものになりません。階段や浴室に手すりが設置できる「壁の裏側の下地」は準備されているでしょうか?
建てた住宅の真価が問われるのは、ずっとずっと先。家づくりは今だけのものではありません。40年後に想いを馳せてください。住宅は場所や価格だけで簡単には決められませんね…。
ずっと先を見据えた情報収集を心がけてください。
(カナスム特派員)