家と税金58

マイホームは単独名義と共有名義どちらがよい?

 マイホームを購入するとき、名義をどうするかで迷う方は少なくありません。夫婦のどちらか一人の名義にする方法もあれば、夫婦で共有する方法もあります。実はこの名義の決め方は、住宅ローン控除や将来の税金に関わる大切なポイントです。

 夫婦それぞれが住宅ローンを負担している場合には、共有名義にすることで住宅ローン控除をそれぞれが受けられる可能性があります。そのため共働きの家庭では共有名義が選ばれることも多いです。

 ただし注意したいのは、名義の割合と実際の資金負担が一致していない場合です。実際に負担していない人の名義割合が大きいと、税務上は贈与とみなされる可能性があります。名義はそれぞれの資金負担に合わせて考えることが大切です。

 将来、出産や子育てなどで働き方が変わり、収入が一時的に減ることもあります。その場合、住宅ローン控除を十分に活用できない可能性にも注意が必要です。

 また、その家を売却する場合にも名義は影響します。居住用住宅の売却には税の特例がありますが、共有名義の場合、それぞれが要件を満たせば特例を受けられる可能性があります。

 住宅購入では物件価格やローン条件に目が向きがちですが、誰の名義にするかも重要な判断です。資金の負担や将来の働き方も含めて整理しておくことが、後悔のない住まい選びにつながります。

 ご不明点がございましたら、税理士までご確認ください。

(東京地方税理士会 税理士 山下 大輔)