吹き抜けのある家 玄関が吹き抜けている家
2024.07.27
デザイン性の高い玄関をつくるために、おすすめしたいのが「吹き抜け玄関」です。 吹き抜けはリビングやダイニングに設置するもの、と考えていると思いますが、 「玄関」に吹き抜けを設ける間取りも人気があります。 今回は吹き抜けのある家、玄関の吹き抜けについて メリット、デメリットをご紹介したいと思います。 ◆玄関吹き抜けのメリット◆
①開放感のある玄関を演出できる 玄関に吹き抜けを設けると天井が高くなり、開放感のある空間を演出可能です。 また、吹き抜けによって玄関が広く感じられるため、 来客時にも開放的で気持ちの良い玄関で出迎えられるのは、 ご家族のみなさんにもご来客にとってもうれしいポイントです。 ②採光が向上する 高窓や天窓など、高い位置に窓を設置できるのは 吹き抜けならではのメリットです。 高位置に窓があると効率的に自然光を取り込めるため、 玄関が明るい印象になります。 ③風通しが良く高効率な換気が可能 吹き抜けのある玄関は、上下の空気の循環がスムーズなので、 風通しが良くなります。 玄関だけでなく、吹き抜けを介してお家全体の空気を循環させられるため、 家中の換気効率が上がるのも魅力です。
④玄関のデザイン性が高まる 吹き抜けのある玄関は、デザイン性の高い空間を演出できます。 シンプルな玄関でも、吹き抜けを設けるだけで モダンでスタイリッシュな印象になり、 高級感のある玄関を実現するのにも効果的です。 さらに、吹き抜けにあったインテリアを選ぶことで、 統一感のあるコーディネートを楽しめます。 (吹き抜けのある家 照明選び編をご参照ください) ] ◆玄関吹き抜けのデメリット◆ ①温度管理が難しい 吹き抜けの一番のデメリットは、室温の管理が難しい点です。 夏場は窓から差し込む日差しで暑さに悩まされ、 天井が高ければ高いほど冬場は冷え込みやすくなります。 空気を循環させるためのシーリングファンやサーキュレーター、 玄関用ヒーターなどの導入を検討しましょう。 ②床面積が減り2階のスペースが小さくなる 吹き抜けの広さの分上階の床面積が減って、居住スペースが小さくなります。 場合によっては、上階に希望の部屋数や収納スペースを 確保できなくなるでしょう。 また、床面積が減った分節約できると考える人もいるかもしれませんが、 足場の数量や職人の手間が余分にかかるため、 費用が高くなる可能性もあることを理解しておきましょう。 ③掃除が大変 吹き抜けの天井や窓、照明などは、手の届きにくい高い位置にあります。 そのため、日々の掃除に手間がかかるほか、 専用の掃除用具の購入や清掃業者に依頼することになり、 メンテナンスにコストが生じる可能性があるでしょう。 吹き抜け部分の照明には長寿命のLEDを採用するなどして、 メンテナンスの頻度を下げる工夫をしましょう。 ④プライバシーの確保が難しくなる 吹き抜けを設置すると縦の空間がつながり、 別のフロアで過ごしている家族の気配が伝わりやすくなります。 間取りによっては、プライバシーの確保が難しくなるでしょう。 玄関に吹き抜けを設ける際は、家族の個室を玄関から極力離したり、 防音性の高い建材を取り入れたりして プライバシーに配慮する必要性があります。 ◆まとめ◆ 玄関の吹き抜けは、開放感と採光を実現でき、 住む人を楽しませてくれる魅力的な空間です。 一方で、プライバシーの確保や 温度管理などに注意が必要なのも事実です。 メリット・デメリットと、暮らしの中での優先順位をよく考えて、 玄関に吹き抜けを取り入れるか決めましょう。