室外グリーンアイデア②
2025.02.08
風にそよぎ、陽光に映え、季節の移ろいを感じさせてくれる植物。こだわりの外観デザインも、
自分らしさを追求したインテリアスタイルも生き生きとした緑の輝きがあるだけでその魅力はぐっと深まり、
日々の暮らしも味わい深いものになります。
庭の植栽で、室内の観葉植物で、グリーンを上手に採り入れているお住まいを例に、
植物と素敵な関係を築くコツをご紹介します。
アプローチを彩り、外観を引き立てる前庭のアイデア
住まいの外観デザインは、外構と一体で考えることで完成度が高まります。塀を設けず、通りとオープンにつながる外構の場合、
植物の存在はひと際大きなポイントに。
たとえば、玄関へ続くアプローチに沿って多種多様の庭木を植えたお住まい。
雑木林のようなナチュラルな雰囲気が外観とマッチし、庭木の高さを片流れ屋根の傾斜に揃えることで、美しいバランスを保っています。
新緑や紅葉、夏は心地よい木陰のトンネルをくぐって玄関ポーチへ。これは、最初に目線を低く抑えることで、
玄関ドアを開けたときの視界の広がりや開放感を演出するアイデアでもあります。

また、通りに面した前庭は、広さに関わらずちょっとした工夫で建物を引き立てることができます。
外壁に沿って幅20㎝ほどのボーダーガーデン(境栽花壇)を設置したお住まいは、
背丈が低い草花を中心に植え、緑の重心を下に集めることで、片流れ屋根や垂直ラインをより印象的に
見せています。もう一つは、白壁と窓廻りのハーフラウンドアーチが優美なフレンチスタイルのお住まい。
一角に植栽スペースをまとめ、カーポートをさりげなく区切りつつ、
鮮やかな緑と白壁のコントラストを強調。外観の美しさを際立たせています。
常緑樹の葉影や水盤のゆらめきに癒される中庭
ダイニングルームとつながる中庭をもつお住まいです。ウッドデッキを設けて室内との段差をなくし、さらに水盤を組み込んで、
多彩なくつろぎが楽しめる外空間に仕上げています。シンボルツリーに選んだのは、やわらかく繊細な葉がモダンなシマトネリコ。
常緑樹のため、季節を問わず緑を楽しむことができます。葉影のシルエット、葉擦れの音、
そして水音や水面の光のゆらめきなどを味わうことができ、ご家族の最高の癒やしとなっているそうです。
エクステリアグリーンの楽しみ方は暮らしの数だけ広がります。
ぜひ、ご自宅のテイストやライフスタイル、お好みに合わせて、住まいと植物の素敵な関係を深めてみてください。